小水力の産業化に向けた取り組み
栃木県内において、水車や発電機をはじめとする小水力関連産業の振興を図るため、「産業化部会」が中心となり以下の取り組みを行います。
実用的かつ低コストの機器開発
わが国における小水力関連機器の開発において、独創性や話題性などを重視するあまり実用性に乏しい機器の開発が相次いだ結果、マイクロ水力市場においては国産機に対する信頼が大きく損なわれているのが現状です。協議会では、こうした問題の解決を図り「機材の地産地消が必要」との立場から、発電効率や保守性、低コストなどを追求した機器の開発を目指します。
機器開発に向けた産学官民連携の推進
小水力発電機器は多くの部品で構成されているほか、設計や製造には多方面にわたる独自のノウハウと経験が必要で、研究・開発等には相応の投資も不可欠となります。さらに、実証の場となる水路の確保も求められることから、中小企業1社だけで小水力発電機器を開発するのは極めて難しいといえます。協議会を開発企業や発電事業者である会員と教育・研究機関、行政、金融機関を有機的に連携させるための受け皿として機能させることで、県内における小水力発電機器の産業化を加速させることを目指します。